今日は数学

人が多数存在する
その事は最早俺を絶望しかさせない
考えることしかしようとしないから感じられず
感じられないから全てが逃げてゆく
自らと全く逆の思考法を見付けると
カルチャーショックを受ける
頭痛と共に俺を感化しまた俺が増える
各々の俺はまた矛盾しひたすら俺を苦しめる
矛盾した自分達を俺は受け入れようとするが
拒もうとする俺が俺を批判して俺は徐々に崩壊を迎える
綻びだした俺は自らを受けとめきれずに俺を抑え込み
また俺は単調になり俺を嫌う
矛盾した複数の自己を抱えこむことが今は必要なのかもしれない
純粋に生きることは難しいし美しいとは限らない
多様に上手く生きていきながら一貫性を忘れぬことは
一つの困難な選択肢だ
上手に生きることはさして容易でも卑怯でもない
きっと生きると言うものはそういう事なのかもしれない
そしてまた満月はのぼる