適応能力とはなにか

人には多かれ少なかれ適応能力はある
それを全く持っていないならば
状況が一寸でも変わったら耐えきれなくなるのだ
しかし適応は程度の問題ではない
どちらかと言えば恐らく状態だろう
ある値を越えているか否か
そしてそれは善とは無関係な迎合だろう
その中に善が含有されているか否かは
言うまでもなく別の基準によって試される
共同体毎に必要となるものは違うし
それが真理との無関係性を物語る
真理とはより高次なものだ
それはソクラテスたちの生活が物語る用に
ある意味での人間的社会的必要に駆られた実践的刹奈的知恵だろう
無論我々は必要を捌かねばならない時代に生きる
しかしそれを念頭においてはならないのだ
全体を探求することのみが我々の崇高なる目的ではなかったか
よく分からないものに足を掬われないように気を付けねば
僕とてなにもわからぬ人のうちの一人なのだから