栄養

栄養が不足しているがために、思考が回転しない。
僕にとって思想が生命線であり、それが死ねば僕は死んだも同然である。
にも関わらず僕は、自らの手で僕を殺したのかも知れない。
 
もっと、純粋で、もっと抽象的で、もっと美しい言葉を紡がなければ。
でも、僕の話し相手は誰だろう。
僕の話し相手は、もはや本でしかありえないのかもしれない。
 
程度が低い連中を相手して、自らの息の根を止めるなら、僕はまだ孤独に死んだほうが、自らの数少ない美しさを保っていられるし、それを求めるべきだろう。
これから沢山やらなきゃならないことがあって、そのために僕の思考は死んじゃならなくて、だから僕は僕を生き延ばす努力を欠いちゃいけない。
 
僕を震撼させる、巨人は、確かにこの世では、まだ出会っていないけど、過去には、僕を殴り倒すための言葉を沢山残した巨人が、数知れずいるのだ。
僕は、数限りなく打ち倒されなければならない。
そしてそれでもなお僕は立ち上がらなければならない。
 
そして僕に必要なヴィジョンは、より具体的なものでもあらねばならない。
時間をうまく使わなけりゃならない。
頼ってなんかいられない。
朝だって一人でちゃんと起きなきゃいけない。
寝坊したからって自分にいらついている暇はない。
 
僕はまだ洗練されえる余地が膨大にある。
しかしそれは諦めの言葉ではない。
僕はそこに希望を見出だしえるし、そうあらなくてはならない。