不幸を増やしてしまう罪

心の隙間を埋めるために、
理想郷を求めて、
なのに、
失い、
心に穴が空き、
その重大さから目を逸らしたい自分と、
少しばかり成長した気になっている自分が、
今度ばかりは本当に疎ましいのに、
僕はまた僕を嫌いになりきれず、
歌達に助けられようとして、
彼らは、
真実も救いも僕に与えちゃくれず、
電車に揺られる僕は、
今からの用事にノらない自分にだけ憂鬱さを感じ、
悲しみとか、
寂しさとか、
初めての、
過ち。
 
そして、
俄かに回復される地獄絵図。
僕が生きる希有なこの網。