ビタミン不足

高校生活ではじめて休みに勉強をした
反動かのようにゲーセンに大量出資する
何故だろうか
少なくとも勉強の満足感だけでは満ちていないことがわかる
そして同時にゲームの満足感でも満ちていないのだ
なにがそんなに足りないのか
何故に僕はそんなに不安定なのか
ほしいものは自己完結ではなく
他者の介入した物語なのだ
他者の働き掛けこそが僕を満たすのに
冬休みの僕は限りなく個を痛感させられる
何をしても満ちぬ心は代わらぬのに代わりを探す
悲しい心理はあまりに生きるのを辛くとらえすぎる
噛み合わぬ人々に間違いがあるわけではないはずなのに
僕の寂しさはいっこうに癒えなくて
代替物の全てを僕は拒否し
オフィシャルなリアリティだけを渇望する
我儘の体現と永遠の自己嫌悪