またやってしまった。

幾度となく繰り返す悲しげな過ち
それが悲しませるのは僕だけであり
全ては僕の中に完結している
より大きな悲しみを思い出せず
より小さな傷を恐れてしまい
すくんだ手を幾度となく責めたてたとて
そこにあるは虚空のみ
そしてそれは時と共に僕から去り
その偶然にすがりつこうとする無意味な感情
そして暴露される僕という人格の現実に対する無効性
収束しゆく自己を拡大してゆく術は何処に
膨張ではなく向上
無限ではなく節度
何が幸せで何が不幸かそれすら見付けることなく
僕はまた現実の一歩を踏み出し続ける矛盾
矛盾を生みだし悲しむ自分という矛盾
そして日記という自己完結