いつこんな自分になったのか

あの頃のプラトニックな僕は戻らないだろう。
憧れの人に純粋に近づこうとし、字の癖を真似ては悦に入っていた頃の他者への関わり方はなんて美しかったのだろう。
声変わりにすら気付けなかった僕は、見にくくなって行く自分すら自覚せずに、さまよい続けていた。
この即物的な僕を誰か断罪してくれ。僕はもう人を愛せないではないか。