母校の文化祭

同輩も、先輩も、後輩も、変わる事なくそこにはいた。
そして、変わらない彼等は僕らを解放してくれた。
解放を実感した僕は、一方で抑圧された一ヶ月を自覚した。
理論化しきれぬほどに、未だ渦中にいることを実感させられていた。
やはり彼らは僕を絶え間無く楽しませる。
僕は彼らに感謝しても、永遠にそれが足りることはないだろう。
僕は君達に何が出来るだろう。
僕は君達に何をしてあげればいいだろう。
僕の存在は弱すぎる。
君達はあまりにも真っ当で、僕は僕の生を君達と共にしてよいのだろうかと思わされる。
僕という邪さを、そうまでして受け入れられる君達はなにものなんだ。
その生き方は、僕を限りなく触発する。
僕はもっと、正しい生き方をしなけりゃならない。
我が母校ありがとう。僕はもっと真っ当になる努力をする元気を与えてくれて。