答えを求めすぎないこと。

それが哲学。
受験勉強に純粋培養された人間は、いつしか永久の問いかけに魅せられていた。
権威主義の犬はいつからか自己主張と自己懐疑を覚え、悠久のまどろみへ道を踏み外す。
悲しみが癒えぬことを予感し始めた悲しみは、生きることを問い始めてしまった。
もう戻れない。
そして、それ以上に戻りたくない。