愛せない孤独に、手に入れられない喜び。

最近どうも、本を読みたいのに読めなくて、時間のやりくりがうまくいっていないことに気付かされる。
僕が憧れる真っ当な人々がどういう風に生きているのかを理解できぬ故に、永久に越えられぬ自分の中でしか生活が進行していない。
どのような生き方をすればあの人達に近づけるだろう。
どのような考え方が、僕に僕を愛させてくれるのだろう。
僕にわかるのは、僕の答えは風邪に吹かれてすらいないのかもしれないという予感だけ。
僕が手に入れるべきものはなんだろう。
また、僕は、幼児のように、立ち尽くして答えが降ってくるのを待っている。
甘えが過ぎる。
悲しみが募る。
ならば甘えなければいい。
自分を諦めればいい。
自分なんていなくたっていいとさえ思えればいい。
悲しみを感じないために生きる。
数々の後悔を無駄にしてしまうことを恐れる。
そんな簡単なことさえ僕は出来ずにいたんだ。
そんな簡単なことにさえ、目を向けずにいたのだろう。
そして僕の前にはまだ、道があった。