新たなる希望

生が自己完結している人が好き。
自らの環境で充足しているが故に、僕の入り込む隙が7ミリくらいしかない人を好きになった。
しかし、気付けば僕は昔からそうだった。
生が既にあるもので完成しているが故に、欠損した僕は、あなたから数々のことを教えてもらいながら、僕に与えられるものはない。
こんな関係しか手に入れられないから、僕はせめて僕の生を完成させたいんだ。
そしたら、僕はあなたに近づけて、そしたら、僕はあなたと真っ当な付き合い方が出来るだろうに。
僕はまだ生きる。
あなたにすがっちゃいけないから、僕は、今の生を超え出た新たな生を求める。
僕は、あなたを愛していようとするから、見失いはしないよ。
僕は、より正しく、生きようとするよ。
あなたはどうかただそのままで生きてください。
僕は、そうすれば、どう生きていいのか見やすくなります。
予感はある。僕はまだ、成長しなくちゃならない。
ただそこには、僕の努力が求められている。