僕を無視して僕に流れ込む感情。

か弱き僕よ、僕は君に一目惚れなんて有り得ないと何度でも言ってやるぞ!
 
人生で1時間半しかしゃべった事なくて、名前すら覚えていない人を、3日くらい前に見かけてから、1日に数回思い出してしまう僕の弱さを、誰か断罪してくれ。
このような行為は必ず正しくない。
何故なら、過剰な妄想が、僕の中のその人の像を補完してしまっているからだ。
僕は、なんて弱いんだ。
生きているのに、そのことすら忘れているんだ。
他人に縋り付いて、自分で自分を背負おうとしていないんだ。
真っ当な人にならなければ。
あなたを好きでいられるだけで満足しなければ。
見返りは功利主義者だけが探していればいい。
僕は、より人間的に存在しようとしさえしていればいい。
あなたに愛されるためではない。
あなたに愛されなくても生きていくために、僕はあなたを愛し、僕を生きる。
そんな僕になれたなら、いつ、悲しみが襲って来れるというのだ。
僕は悲しみがいなくても悲しまないよ。
愛しき人よ、また明日。
もちろん、明日まで僕は何もしない訳無いんだよ。
だって僕は、あなたを愛していて、あなたを見失っていないから、あなたに胸を張れるように、いつだって努力するんだよ。
だけど、あなたはあなたの生だけを生きてくれよ。
だって、あなたはあなたであるから、僕はあなたを愛しているのだから。
弱い僕が僕であるとは言え、僕は弱いままじゃいられないさ。
心配しないでよ。
僕は今までだって生きてこれたさ。
もしかしたら、それは僕を支える人がいたかもしれないよ。
だけど、少しは僕の力も信頼しておくれよ。
もう少し世界を変えるには時間がかかるから待っててくれよ。
僕は諦めたりしないさ。
だって僕はあなたを愛しているからさ。
愛だけが僕を生かしているし、愛のためだけに僕は生きていくよ。
それって切ないのかなあ。
それってつまらないのかなあ。
でも僕はそれでとても力をもらうんだよ。
別れの言葉が長くなってしまったね。
僕はもう少し起きているから、あなたも気が向いたときに寝てください。
じゃあ、おやすみなさい。