雨が冷たかったから、傘をささずに悲しみと友達になってみようと思ったんだよ。

漠然とした不安が相変わらず空腹の僕の隙間に入ろうとして来て、僕は僕を支えきれずに欲望を満たして僕自身を胡麻化す。
胡麻化された僕は、僕の悲しみを少しだけ忘れて、つらさを先延ばしにして、僕を僕一人で生かすことを再び避けようとして。

何で悲しみは僕を悲しませにくるのかな。
僕は誰とだって仲良くしたいと思っているんだ。
だから、僕は君に心を開いてみるよ。
君の話を沢山聞きたいんだ。
君にだって事情があるだろうし、それを理解しないで僕が君を避けてしまうのはフェアじゃないよね。
僕が間違ってることに気付いたら、教えてね。
僕もなるべく君に正直な気持ちを伝えようと思うから。

寂しさと共に歩く僕は一人じゃないかもしれない。
悲しみは僕のことが気に入ってくれてるんじゃないかしら。
不安は僕に忠告を送りたいだけなのかな。
さて僕はそれでも一人だって言ったら僕はともに叱られるよね。
だから僕は生きようかな。
君達と一緒に生きようかな。