必要なのは教育

人間は産まれた瞬間には限りなく無に近い存在である
無論受精したその瞬間から意味を持ち始めるのだ
しかし彼はまだ生体機構の傀儡だ
それに何ら異存も問題もない
彼の教育者全てが彼に対して責任を負い始めるのは産まれてからだ
彼がそこに産まれ落ちたことになんら責任はない
いかに社会に適合し得るかは教育の領分だ
もちろん迎合してはならない社会もあろう
だからある程度の一般的な善の基準も教えてやらねばなるまい
しかし僕らはもうその期間を終えた
例え僕らを今までさんざんほしいままにしてきた教育は一応の停止を向かえる
そこからは今までがどうあろうと僕らの領分なのだ
原因は過去に求められても未来まで救ってはくれない
甘えは禁物だ
しかるべき罰を彼と僕に