誉めてる自分と誉められてない自分

僕は他者を誉める
純粋に自分よりも優れていると思うから
だが僕は僕を誉めない
なぜなら自分が世界でもっとも好きであると同時に嫌いだから
そして誉められたがっている自分は満たされず
自らで悲しみを生成しては悦楽に浸りながらも
更に傷を深めて枕を濡らす
終らない自己陶酔の物語は他者の介入を渇望しながらも
他者の力を恐れ自分に戻る
終わらない運命に絡めとられた男の無感情はどこへ