心が寂しさを越えてゆくとしたら

随分悲しみが増えてきて、心の触手は徒に伸びようとしながら、我が小さき体に阻まれて、ただ心が蝕まれていくだけ。
僕は僕を押し込めると言う矛盾をいとも簡単にやってのける。
そしてその矛盾を後から悔やむ更なる矛盾がやってくる。
その矛盾の連鎖はただひとつ俺と言う一貫性を作り出す。
例えば今の自分が好きな自分と、今の自分を脱したい自分は同時に存在しうる。
どちらをとっても自分であることに変わりはないのに変化を恐れ安易な停滞に陥る。
そして前進を拒む自分と世界にいるゆえ進み続ける自分。
事態は全くもって変革を示唆しない。